「…え?」
「………は?」
私と千尋先生はお互い唖然として謙先生をみる
「それと、付き合ってもいいわ…誰にも言わないし。恋愛は自由!って考えてだもの」
「「…………」」
「だーけーどー!!」
そう言うなり、私の方を振り返り突然、頭を抱えるように謙先生が私を抱きしめる
「なっ」
「っ…け、謙先生っ」
男だと分かって、こーゆうことをされると見た目が女でもドキドキしちゃう
「いい?千尋?」
「…なんだよ」
謙先生のいつになく、低い声がひびく
「雪村は俺の可愛い生徒なんだから、泣かしたり苦しめたりしたら…わかってるよな?」
「……あぁ」
「なら、いいんだ」
そう言うなり、"あ!"と声をだして謙先生が私の耳をふさぐ
「え?」
な、なにっ
遮られた聴覚に微かに音は聞こえるが、はっきり聞こえなくなる
「それと、いいか?千尋。お前はもう大人なんだから、色々と行動をわきまえろよ?」
「…わかってる」
「それと、お前が雪村に対して本気なら"あの事"…早いうちに話しておけ」
「…………っ」
なにやら、大事な話しをしているのは雰囲気でわかった
千尋先生の顔が険しくなったり、何かに迷った瞳をしてる
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