ん?だけど…
「あの、謙先生?」
「ん?」
この会話で私は疑問にのこることがある
「その…じゃあ、二人が付き合って…えっと…その、色々した(キスを)って言うのは本当なんですか?」
「ちょ、サラそれは…」
「あぁ、なに?千尋はなしてないんだ」
「話すも何も、いま、男だって言ったんだからそんなの詳しく話す余裕なんかない」
「まぁ、そうか」
千尋先生のいう通り
確かに、千尋先生は頼んでとか…頼まれたからとか、言っていた気がするけど…よく覚えてない
色々と切羽詰まってたし…
「あれは…ふふ。千尋に付きまとってる女の子がいてな、何度断っても諦めないから俺に女装をさせて、その女に"俺の彼女だから!"って言って諦めさせたんだよ」
「………」
「それでも、付きまとうから、俺もいい加減嫌になってそいつの前で千尋にキスしたって感じか?」
謙先生がそう言うと、何かを思いだしたのかだんだんと顔が険しくなる
「あれは、悪夢だ」
「あはは!いいじゃないのよ!!あきらめてくれたんだし!」
「それ以前の問題だ」
お互いに言い合う姿に、私は少し千尋先生が可哀想に思う
千尋先生が男の人とキス
しかも、謙先生と…
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