先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




ん?だけど…


「あの、謙先生?」


「ん?」

この会話で私は疑問にのこることがある


「その…じゃあ、二人が付き合って…えっと…その、色々した(キスを)って言うのは本当なんですか?」


「ちょ、サラそれは…」


「あぁ、なに?千尋はなしてないんだ」


「話すも何も、いま、男だって言ったんだからそんなの詳しく話す余裕なんかない」


「まぁ、そうか」


千尋先生のいう通り


確かに、千尋先生は頼んでとか…頼まれたからとか、言っていた気がするけど…よく覚えてない


色々と切羽詰まってたし…


「あれは…ふふ。千尋に付きまとってる女の子がいてな、何度断っても諦めないから俺に女装をさせて、その女に"俺の彼女だから!"って言って諦めさせたんだよ」


「………」


「それでも、付きまとうから、俺もいい加減嫌になってそいつの前で千尋にキスしたって感じか?」


謙先生がそう言うと、何かを思いだしたのかだんだんと顔が険しくなる


「あれは、悪夢だ」


「あはは!いいじゃないのよ!!あきらめてくれたんだし!」


「それ以前の問題だ」


お互いに言い合う姿に、私は少し千尋先生が可哀想に思う


千尋先生が男の人とキス


しかも、謙先生と…