先生は蒼い瞳の狼くん*2nd





そこには―…


「あっ」


二人の男性がいた

片方の顔はどうみても謙先生と見られる人がスーツを来ていて、もう一人の男性の肩に手を回している


「…」


ほ、本当に謙先生は…男なの?


言葉では信用出来なかったけど、いざこーゆう物を見せられたら…信用するしかない


「信じてくれた?」


「は、…ぃ」


私が小さく頷くと、先生はクスリと笑って写真をしまう


「あ、言っておくけど…私がこんな格好をするのは馬鹿タコの…じゃない…色々な理由があるわけ」


「…………」


「間違っても、趣味じゃないし。男が好きでもない。俺が女が好きだ」


胸をはる謙先生はまるっきり女性の話し方じゃない


「ちなみに、このことを知ってるのは瑠花と龍之介と千尋に先生の数名だから、絶対にバラさないように」


少しキツメの言葉に私が頷くと、その表情が笑顔に変わる


「雪村は理解力があっていいわ」


その台詞に私は苦笑い


そうか、なんだか全てが繋がった気がする


千尋先生が謙先生は眼中にないって言ったのも


瑠花が二人なら浮気にならないって言ったのも、そーゆうことだったんだ