そこには―…
「あっ」
二人の男性がいた
片方の顔はどうみても謙先生と見られる人がスーツを来ていて、もう一人の男性の肩に手を回している
「…」
ほ、本当に謙先生は…男なの?
言葉では信用出来なかったけど、いざこーゆう物を見せられたら…信用するしかない
「信じてくれた?」
「は、…ぃ」
私が小さく頷くと、先生はクスリと笑って写真をしまう
「あ、言っておくけど…私がこんな格好をするのは馬鹿タコの…じゃない…色々な理由があるわけ」
「…………」
「間違っても、趣味じゃないし。男が好きでもない。俺が女が好きだ」
胸をはる謙先生はまるっきり女性の話し方じゃない
「ちなみに、このことを知ってるのは瑠花と龍之介と千尋に先生の数名だから、絶対にバラさないように」
少しキツメの言葉に私が頷くと、その表情が笑顔に変わる
「雪村は理解力があっていいわ」
その台詞に私は苦笑い
そうか、なんだか全てが繋がった気がする
千尋先生が謙先生は眼中にないって言ったのも
瑠花が二人なら浮気にならないって言ったのも、そーゆうことだったんだ
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