My Friend〜友情編〜





静まった教室からまた数々の声が行き交う。



「は?いまさら?」


「あんただって無視してたじゃん。」


「いいこぶんな」


「もとはあんたがいじめられてたんじゃん。」




大半が主犯の子達のグループだった。



うちに皆の視線が集まる。



「ねぇ?聞いて?うちは確かにいじめた。またいじめられるのが怖くて。助けたかったけど、助けられなかった。皆もそうでしょ?いじめられるのが怖くて。」




朝日が眩しく教室を照らす。



「でも、昨日1通の手紙が来たの。…」



そしてうちは君からの手紙を読んだ。朝日がまるでスポットライトのように。これは君がやったのかな?今のうち、輝いてる?



手紙を読み終わるころには、皆の表情はまるで昨日のうちの様だった。



そう…



皆に届いたみたい。