「…ん……」

夜中トイレに行きたくなって起きた。
寝癖が酷い。
あ、風呂入ってねーや。

ペタペタと素足でフローリングを歩いて
洗面所に向かう。

あれ、電気付いてる。

洗面所に誰かいるのか、消し忘れか。
とりあえず状況を確認する為に顔を覗かせた。

「!」

バスタオル一枚の麻依ちゃん。
俺はロリコンじゃないので興味はない。
本当だよ。

驚いたのは身体。
…たくさんの紫色の痣。
ついでにタバコを押し付けたような痕も。
見ちゃいけないものを見た気がして
咄嗟に目を逸らさなきゃいけないと思ったのに、逸らせなかった。