僕らの毎日


「…え? …」

良く分からないという顔をしながら
曖昧な返事をすると、
次に入ってきた友だちらしき人と
どこかに行った。

「お、起きたのか三年寝たろう」

「変なあだ名つけんなよ。
てかやっぱり居たぜ、俺のファン」

最後の方に1人で帰ってきた千草に
さっきの女子のことを自慢げに話す。

「へー。で?どの女子だよ」

教室を見渡しながら、俺に聞く。

「ほら、あれ。
あそこの右から二番目」

「ふーん。ま、良かったじゃん?」

「ごめんな。俺だけモテちゃって」

あはははは、と1人だけ高笑いしていると俺の足元に消しゴムが転がってきた。