「それよりも、聞いてくれよ」 「なんだよ?おもしろい話か?」 上履きがファンに盗られたっぽいことを 少しだけ盛って千草に話した。 「お前にファン?いる訳ねぇだろ」 鼻で笑われて、馬鹿にされた。 「いや、じゃあ誰が盗ったんだよ。 ファンぐらいしか考えられないし いじめとかそんな風には考えたくない!!」 「俺はいじめの線が濃厚だと思う」 真剣な目で言いきる千草に、 俺は机に突っ伏して現実逃避を決め込むことにした。