「誰がゴキブリですか?花梨オバサンはついに目が悪くなりましたか?あ、もともと悪いか」

「……てめぇ、そんなに死にたいらしいな…」


私はゆらりと自分の席から立つ
直人は、逃げる体勢をとっていた。


「オバサン、ちゃんと走れるかな~」

「今日こそゴキブリ君の息の根を止めてあげるよ」


その言葉を最後に私と直人は教室を走り抜け、廊下を走る。