静まりかえった教室。
この長い休み時間の中、あまり教室にいる者はいない。
私としては、静まりかえった教室の方が好きだ。


「…(寝るか)」


特にする事も無く、30分間の時間が余ったから寝る事にした。
机に顔をふせ、寝る体勢に入った所で――


「よお、花梨オバサン」


憎たらしい声が聞こえた。
顔を上げて見ると、目の前に"あいつ"がいた。


「何か用かな?チビ直人くん?」