泉は、私に呟いた。
『美希、何でボーっとしていたの?しっかりしてよ…!!』
『ごめん…でも!私分かんないよ。泉と友達にならなかったら、後先どうなるか分かんないよ。』

今でも…少しずつ、悲しみが増えていく人生って、そうなのかな…ー?泉は、バンソーコをポケットの中に入れた。

『泉、私達また、友達に戻れるかな?』『友達に戻れる訳ないじゃん。それと、アンタが、また手を切らないように、バンソーコを持って行かないと。』

泉は、そっと私の手を握った。泉は少しだけ、友達になってくれるかな…ー??友達にならなくてもいい。どんな姿の泉でもいい…ずっと、私は、泉の友達だよ…ー。泉。