そんな君が愛しい




「呼んだから良いよね?

あたしと沙葉、
移動教室だから行くわ。
じゃね、爽くん♪
……ついでに亘っ」



勝ち誇った笑みを浮かべて
羅南は沙葉を連れて
俺のクラスを後にした。



はぁ…。

亘、完全に遊ばれてたな。

きっと怒ってんだろうなあ


「亘、本気にすんなよ――――」



そこまで言って
俺は言葉を詰まらせた。


だって亘が……



「~~~っ////」



亘の顔が、真っ赤だったから。



え?

この反応って、まさか……