もう何回も
傷ついたよ…………
てゆーか
亘との恋を協力してって
頼まれたあの日から
俺はいつも
どんな思いで……
でもな？
それでも
沙葉と一緒にいる理由、
それは……
「でもな、月村？
もう俺は後戻りできないくらい沙葉が好きなんだ…」
「高杉……」
俺の言葉に月村は驚いた顔をしたが、それは一瞬で
次の瞬間には
ニコッと笑っていた。
「ふーん。本気なんだ？
沙葉と一緒で」
「あぁ。それに報われなくてもいいんだ。ただ俺は沙葉が笑っていてくれるなら……」
そう言って
俺は歩き出した。
そして
また月村の方を振り向く。
