『あれ!?理恵じゃん!!おーいっ!』


理恵・・・・


そう言って杏は、大声で俺達の後を歩く女に手を振った。



「・・・・!」


「・・あ。杏チャン!」



杏の姿を見ると、そいつは嬉しそうに小走りしてきた。




浅木理恵。


俺の・・・・好きな女・・。




『久しぶり!!ってか髪切ったよね??』


「え?・・うん、ちょっとイメチェン・・かな。」



テレながらそう言う浅木。・・・やべぇ。可愛い・・・




前は腰まであった黒髪が、今は横分けのショートになってる。




「おはよう、浅木。」


「あっ・・・し、篠原・・おはよ・・ぅ。」



浅木は、顔を少し赤らめてうつむく。


あぁ・・・俺、やっぱコイツに惚れてる。





「浅木、髪短くなったな。」


「あ、うん。・・・・変かな?」


「いや。・・・似合ってんじゃねーか。」


「・・・・・・っ」




照れてる。可愛すぎる。



普段クール系(周りにそう言われる)な俺でも、やっぱ好きな相手の前ではごく普通の男になる。