「インターネット接続..あ、このサイト面白い、お気に入り登録…と」


「雪、もう夕食の時間なんだから携帯は部屋に置いときなさい。」

「良いじゃん、携帯使っててもご飯食べれるし」



携帯を持ってから半年、私はもう手放すことは出来なくなっていた。
携帯に登録できるサイトの件数は満タン、完璧な携帯依存症




このころは画面越しの相手とやりとりを交わすことよりも、人工的に作られた個性豊かなサイトを回ることに夢中。

風呂と学校にいる時間以外は常に手の中に
携帯画面が友達で、安定剤ともいえる程。


学校では私に話し掛ける人すら居なくなった。

教師でさえも問題を起こさなければ良いとばかりに眼も合わせない



だけどそれでも良かった
この世界が
携帯を持つだけで
こうも、変わってしまうのかと
この事実を知っているのはこの世の中で私だけなのかと、優越感さえ沸々と湧き上がってたのかもしれない