不意に背後から肩を叩かれ、驚きに声を上げて振り向く。そこには見慣れた女子が私に笑いかけていた


「菊池さん…」
「ごめんごめん、驚かせる気はなかったんだ。今日図書委員の当番の日でしょ?一緒に行こうと思って」

毎度の誘いに軽く溜息を漏らし頷いた
断っても結局は着く場所は同じ、二人で歩きだす

全く、私といて何が楽しいのか全然分からない。



でも、私の中の…さっきまでの動揺と苛つきが、どこか和らいだ気がした





「そうだ、川島さんアドレス交換しようよ」
「え?」
「私もっと川島さんと話したいな、放課後だけじゃ話足りなくて」
「私…返事返さないかも」
「それでも、私か川島さんに話したいんだよ」

「…」




家に帰ってすぐに、
何通も…何通も沢山のメールがショウから私へと届いた