仮病に口止め料


思春期はそういうモンだと思う、カラッポ具合が実は深い。

なんて、近藤サンがベラベラ語ると胡散臭いことですから、やっぱり中断しておこう。


チープに説明すると、俺も寄り目や立った耳が嫌いだったのに彼女はそこが好きだし、

逆に彼女は離れ目や白過ぎる肌が嫌だったのに俺はそこが好きで、

そうなるとコンプレックスが愛おしくなる不思議。


そんな訳で、平和ボケした俺に言わせれば思春期の恋愛は万能薬だ。



「大丈夫。」

何がと問われるより先にキスモードに入るべく、手の平を髪の毛に滑り込ませ、まつ毛を伏せようとした時だ。

彼女のからだに変化があった。