話を戻そう。
従って、自分が描く近藤洋平という理想像――
(例えば中学時代、デキ婚とあだ名をつけて吹聴してまわる同級生が疎ましかったも平気なフリをしていた強さとか、
堕胎したがる祖父母のせいで親が籍を入れてなかった事実に結構落ち込んでいたとかを恋人に打ち明けることで、
“辛い過去があったのにそんな様子を見せない洋平君……見た目とは違うんだね、アタシには弱さを吐き出してくれてたら良いんだよ”的に相手の心理を自分好みに操作できる)、
――――つまり、高校時代の明るい近藤洋平という人間からは想像がつかないくらい中学時代に実は精神的困難を乗り越えた努力家なのだという自分好みのヒーロー像を押し付けるよりも、
彼女が勝手に上辺だけで妄想して作ったイメージの近藤洋平という人物像を真似る方が楽しい。
意味不明だって?
だったら適当に聞き流そう。他人の恋愛なんて第三者には関係ないのだから。



