――答えは一つ。
つまり、言葉の綾を知っている者だけに本気か適当かが無言で伝われば良いと今は思っている。
近藤洋平がこの恋愛をどれだけ慈しんでいるかなど、きっと髪の長い少女にはバレバレだろう。
だから彼女はあの日、星合いの夜に言ったのだ。
『私ら好きとか言うじゃん? でも大人になったら痛いんだろうね、自己愛アホで。ただ恋人がほしいだけ〜みたいな。ネタになるのかな? 傷ついた?』
せっかくのファーストキス、俯き加減で真っ赤な顔をしてロマンチックなムードを醸し出している癖に、
あえて自分たちの状況を皮肉めいたギャグにすり替えた発言やギャップに意味を見出だせない奴はナンセンス過ぎる。



