仮病に口止め料


彼女の後頭部を手で固定したら、(俺は馬鹿だから)歯止めがきかなくなるし、

彼女の背中に手を添えたら、やっぱり(俺はアホだから)意識してしまうし、

というか手を繋ぐ以外でからだに触ったら凄い勢いで愛しの乙女が緊張するから微妙に可哀相だし、

諸々の事情を処理した結果、俺はキスをする時には彼女の肩に手を軽く置くようにしているのだけれど、

今は学校なので、いつでも離れられるように触れないでいる。


ずっと握っていたお弁当のバックを三段目のテーブルに置いた俺は、

ゆっくりと唇を離し首を背中へと引いた。