息をさせる隙は(性格に難がアリな)俺がわざと与えないから、苦しそうな彼女の(男子アングルだと誘惑してくる)声が時々漏れていたけれど、
目を閉じたら広がる(自分勝手な)世界では幸せを含んだ音色に思えた。
そう、俺は悪くない、悪いのは毒を食べさせた彼女のせい。
追い込むように激しくしてしまうのは、グロスの副作用だからしょうがないのである。
しかも、よく考えたらキスをする前にわざとグロスを塗るなら向こうが仕掛けてきたことになるため、
むしろ被害者は俺だ、彼女のせいで自分の理性を操れなくされているのだから。
このような責任転嫁が得意な恋人を持ったことも彼女の自業自得だから、
俺に罪はないと安心し、もっと意地悪をすることにした。
どうでもいい内容にいちいちこうやってああだこうだ語れば、つまらない日常もまあまあ笑えるような気がする俺は、
うざいというかクドイ訳だ。



