窓から入り込む風に乗り、体育祭の自主練に励む生徒が早々お昼をすませ運動場に飛び出す気合いが聞こえる。
夏の残りで汗を生む空気に包まれると、なんだか頭の中がふやけて思考力が落ちる。
端的に言えば、ハイレベルなキスを始めてまだ一ヶ月ほど、彼女がまだ慣れていないと分かっているのに無視をして、
俺は食べるような口づけを繰り返してしまっていた。
ときめかせる理由、それは恥ずかしがり屋な彼女が、キスをする時に彼氏と体が密着しないよう胸の前に手を重ねるところ。
そうして甘さに酔ってきたら無意識に俺のシャツを溺れる子供みたいに引っ張りしがみついてくるところ。
首に腕を回したりホッペを包んできたりとは違う少し幼さの残る動作が好きだった。
まあ、それが計算だとしたらそれはそれでドンマイ、今が幸せなら未来は確実に万福だから深く考えなくとも流せば大丈夫だ。



