仮病に口止め料


それからのデートは時々ガッツリ手を繋いだり、子供も子供、触れるだけのキスで我慢していた五ヶ月、

今や六ヶ月、指を絡める以上、頬に触れたり抱きしめたりはしたことがない。

よって、友達周りが三ヶ月くらいでベッドに恋人を寝かせたと語る自慢話を聞くしかできず、

男子高生でありながら俺は一人辛抱する道を貫くしかないのだ。


ちなみに、やりたいからするチープな衝動は、数年後には若いからこその真価が生まれ、一周して己を成長させる良い経験になると知っているけれど、

どうせなら我慢しまくった先にご褒美にありつける方が記憶に残るから、進んでそちらを選択しているだけだ。