仮病に口止め料


主導権を握りたがる(馬鹿な)男子が目を瞑るのは、恐らく恋人がもう無理だと訴える合図を見ないふりをするためで、

女子の事情を無視して自分勝手に遊びたいからだと推測される。


きもい? そこはパートナーに熱心な愛妻家だと好意的に解釈してロマンチックに綴ろう。


ちなみに、本人以外の者からすれば心底興味がない話になるだろうが、俺たち二人が初めてキスをしたのは付き合って四ヶ月の七夕のこと。

薄らぼんやりとした天の川の下、一秒に満たない刹那的な愛を確かに感じた。

そう、触れ合うことでしか分かち合えないこともあるのだと、

(若いが取り柄の安い欲を正当化させたがる理由には最適な言葉の綾を)こんな自分なんかに教えてくれたのは彼女だ。


あの日のときめきは世界一価値があったと恋愛データで検出されたので、

素晴らしさを後世に伝えなければならない(と思うことが高校生イズム)。