仮病に口止め料


しかし、何と言うことでしょう。

三流・田上結衣は彼氏に甘えないし心境をお披露目しないという俺が導き出した恋愛論を語るそばから、崩れていく。

そう、お姫様はやっぱり王子様をときめかせる天才であり洋平専属魔性ガールだったのだ。


「して?」

狡い、卑怯、たらし、小悪魔、どれでもいい、馬鹿を惑わす愛おしい恋人が淡く微笑めばここは夢の国と化す。


だらしなく緩んだ俺の唇と、気を許した証拠に薄く開かれた彼女の唇はきっと仲良しなのだと思う。

どちらかが笑う時にいつも真似をする、模写が得意なようだ。


そうなると、過去が絡む前世はどうでもいいけれど、まだ知らぬ来世はばりばり信じたくなるのが恋愛患者の洋平ピョンだ。