仮病に口止め料


どうせなら、もっとずっと深い(つまり浅い)恋愛をしていきたい。


そんな二人の未来を想像すれば、オシャレが好きな彼女はきっとどこかで考えが変わり、

ネイル弄りはしなくなるし、コテで髪を巻く時間があるなら折り紙を一枚形にするようになるのだろう。

女を捨てたがるそんな女に惚れるなって方が無理だ。ときめくしかないじゃないか。
だったら俺は何歳になっても女であれるよう意識して育児に協力したくなる訳だ。

洋平さんが夢見る家庭を、きっと同じ理想として彼女も今持っていてくれているはずだ。


そこのところ、本人に聞けば簡単に相手の価値観は分かるが、恋愛なんて夢見がちにならなきゃ夢がないだろう?

妄想できるから毎日が満たされ幸せなのだし、明日が楽しみになるのだ。

そう、馬鹿馬鹿しくなれて初めて青春が財産に進化すると、柔軟性に富んだ洋平君は既に把握していた。