そんなことを考えながら、何か物を落とした時にわざと困り眉をしたり、ゴメンの動作に両手を故意にくっつけたり、
典型的な女の子らしさを演出する節がある彼女は、男心を分かっているようで結局分かっていないと俺は小さく肩を落とす。
だって、やっぱり、無防備に寝込むのはなかなか狡い。
ため息を堪え、僅かに奥歯に力を込めたのは情けないため秘密だ。
なんて冗談。ほら、忘れてはならない。
洋平クンはポジティブボーイなので、俺に対して安心しきって全く警戒していない彼女の現状を、
緊張はしても、まさか自分の意思を彼氏が尊重しない訳がないと信頼されている証拠だと自惚れることにした。
するとどうだろう、別に今が幸せになる不思議。



