彼女と付き合うことで愛や信頼や絆を知り、自分が成長できる。
そう、人を好きになる意味を俺に教えてくれた人だ。
……――――と、どんなヒロイン気取りか、己の(雑な中身からっぽ)恋愛を賛美すれば女子にモテるらしいから、真似てみたのだが、
やはり俺に限り失笑ポエムになりかねないため控えよう。
(劇的ラブリーな)彼女の首をしめるように纏わり付いた髪の毛が欝陶しそうなので、(といった理由を付けたなら正論らしく触ることができるため)、
両手を枕とうなじの空間に滑り込ませてから、
指を交差させたまま脳天までスライドして髪の毛をベッドの上の方に流してあげた。
手の平に浸透する汗に、なんとなく親密さを覚えたのは淡い秘密にしておく。



