仮病に口止め料


「大丈夫?」

答えがノーの質問だと分かっていたが、セオリー通り尋ねてしまうのが洋平たんの愛らしさ。

ほら、回りくどさはナシにしましょう、買い出しは姐御が行き、なぜだかマドカ高校名物カップルが二人きりになりましたとさ。


「ん、目と、はなと耳とか熱い、息、速い、くて、つかれる、」

拙い口調で一生懸命説明体調をする彼女は切羽詰まった様子が可愛かった。

いつもは元気いっぱい賑やかに行動する姿しか見せないから、

無口になるしとやかな態度は(標準なら恋人っぽいことをした時にしか目に入れられないため)貴重で、

単純な俺は嬉しがってしまう。