仮病に口止め料


お昼はほしくないらしい。
そうして、もぞもぞとタオルケットの下から出した手で、

彼女は首のつけねを三回叩き、喉が渇いたとアピールをする。

今二人きりなら俺はあまりの可愛さに抱きしめていたと思う。

姉に甘えまくっている様子が本当に幼稚で見ていて飽きないため、キスをしたくなるばかりだ。


どうして恋をするといちいち大袈裟にときめいてしまうのだろうか。

毎日毎日ドキドキするから馬鹿な俺は明日も明後日も心臓が疲れて困ってしまう。

ピヨピヨ小鳥さんや花びらの絨毯、キラキラ輝く湖やサンサン元気な太陽、皆が口笛を吹く穏やかな世界。


――のどかなお花畑の国に突然雷鳴が鳴り響いたから、恋の妖精さんや動物さんたちが慌てて姿を消した。