「結衣起きたね、なんか食べて薬飲む。何食べる?」 お姉さんはすぐに自分の両膝を彼女の肩と並ぶラインの床につけて、 電車に乗った無邪気な子供が窓の外を見る要領でベッドに身を乗り出した。 そうして指の先でホッペを撫でてあげている。 この人は言葉と行動がちぐはぐで、咎めるようなきつい口調の割に態度はひどく柔らかい違和感。 姉妹の事情は知らないから勘違いかもしれないけれど、なぜかこの姉は妹に執着しているように感じた。 まあ、どうせちゃらんぽらんの洋平君の気のせいだから、スルーしておこう。