仮病に口止め料


冷ややかな笑みを向けるお姉さんに愛想笑いを返す彼氏はヘタレな俺は、制限された生活が好きだ。

要するに交際相手の家庭は恋バナを共有しあう友達親子より、威厳ある父親と口煩い母親が理想だったりする。

どのくらいかと言うと、門限がなく夜中から出歩くのがOKとか、男子とのお泊りや旅行に寛大とかよりは、

やや煩わしい程に縛られた恋愛の方が楽しく思える。


だって、付き合うにあたり親の管轄ポジションであれるのは、せいぜい高校生までだから、

大人みたいに無断外泊をしたり朝帰りをしたり、それを理解してくれる家族より、

頭ごなしに『子供なんだから!』『まだ早い!』と、昔ながらに否定してくる親が嬉しい。