仮病に口止め料


聡明な洋平殿は恋人の姉がツンケンしてくる理由の裏を分かっているが、

ユーモラスな洋平坊ちゃまは読めないフリをして、マジに捉えずネタで返すようにしちゃう訳だ。


「やった、二十点はありました? それ二十点満点ですよね? あはは」

従って、オーバーに両手を胸の前で叩いて見せたら、

「ううん、千点中だよ」と、笑顔であっさりやりくるめられた。


この人は多分、妹の彼氏で遊んでいるのだろう。

自分の発言で百面相になる(カッコイイと女子から人気の)少年をイジって愉しんでいる。


そう、俺が彼女を踊らせて幸せがるように、姉もまた俺を弄んで妹の幸せを確認している。

広い意味でライバルかもしれない。