仮病に口止め料


妹から姉は口が悪いと聞いていたし、

実際初対面で紹介された時は『うわー彼氏イケメン、結衣、浮気されないよーに頑張るんだよ?』と、

けなしたいがために上げて落とす発言をされたから、

まさか素直に今こうして「美味しかった」と、お弁当を褒められるとは思わなかった。

絶対マズイと批判をされると気を張っていて損したし、少しお姉さんに悪かったかなと自重した。


ユニークなお喋りが好きな俺がサービス精神大勢に「三十点の味ですよね、はは」と、(つまらないレベルで)砕けて言えば、

「あはは、二十点じゃないんだ?」と、

対面する美女ににたりとされたなら、渇いた笑いしか生まれない。


だから敵わない。
このお姉様は俺の学生らしいギャグをくっだらないと故意に弄ぶ達人だ。