仮病に口止め料


考えるだけで甘い(甘えたと言ってはならない)予想は、(熱々な)俺たち二人ならば、きっと現実になるはずだ。

この恋愛が(ネタになる)運命で(恋に恋する痛さが)奇跡の裏付けがあるため、夢は叶うに決まっている。


「勝手ん帰らないで? まだ学校ある時間でしょ、賢いなら体裁って分かるよね」

刺がある発言なのに上機嫌な時ばりの笑顔を見せるお姉さんが、決まりが悪くなる俺の反応を待っていると分かっているのに、

頑張っても返す言葉がなくて、結局曖昧に笑ってごまかす習慣は治る気配もない。


漢字の人みたいに足を広げて突っ立ったまま、風邪の恋人と小生意気な姉が織り成す非日常の光景に萎縮してしまっていた。