六畳の部屋が広く感じられるのは、ドアがある壁に沿って家具が並べられているからで、視覚を操る寒色系をうまく取り入れているからで、
オシャレのバランスが保たれた環境で育った過程で、根本的に彼女が空間センスを持っているからだろう。
舞台で踊る衣装が揃ったクローゼットの取っ手にはウサギの首から下げるお財布が、
チェストの上にはバレンタインのチョコレートが香る花が、それぞれ違和感なく飾られている。
もしも結婚したなら(安易に未来を決めたがるのは十代の癖)、リビングはどんな色で塗ろう?
食器棚にはどんな音を鳴らそう?



