仮病に口止め料


そりゃあ男子高生なのだから、当たり前に押し倒せるチャンスはきっちり有効に使いたいところだが、

しかし、まあ、何と言うかアホの一つ覚えみたいにネクタイを解きたい訳ではない。

スローペースの恋愛をしたいと思える相手に出会える可能性は結構困難な割合なので、俺は彼女との交際の尊さが素直に嬉しかったりする。


すなわち、キスをして赤い顔をする時も可愛いけれど、オリジナルギャグで滑って赤っ恥に照れる時の方が今の二人には凄く貴重なのだ。

どれだけ大事か、どれだけ好きか、この想いは誰にも言いたくない。

一人頭の中で巡らせてこそ、花はワンピースの裾を広げたように綺麗に咲くのだから。

意味不明だって? 恋愛なんか変で普通が常識な面を配慮すれば支障はない。