仮病に口止め料


びっくりした。
おもいっきり玄関の扉で背中を打ったし、不意打ちの衝撃に耐えられず格好悪く尻餅をついたからお尻も痛い。

乙女を護る主人公らしからぬ非常にダサい庇い方となったが、

とりあえず(彼氏の愛がなせる反射神経のお陰で)彼女自身に怪我をさせずに済んだから良かったとしよう。


なんてキザにまとめられないのがお子ちゃま洋平坊やだから、

体操座りの膝を広げた間に可愛い彼女を抱えるという思わぬ密着度に勝手に焦ってしまう。

だって、お腹に回した腕から感じる脂肪がないと誤解しそうな薄っぺらさの破壊力とか、

髪の毛から香るヘアスタイリング剤の誘惑度とかに加えて、

一番恐ろしいのが風邪による荒い呼吸と体温の熱で、

これらは男子高生をからかうようになんとなく違うことを連想させるから罪でしかなかった。

キモいと引くのはナンセンスだ、和やかと結ぼう。