隣のお兄ちゃん


「ううん、こっちこそ!裕くん、今日からまたよろしくね!」


あたしは裕くんに手を差し出し、握手を求めた。   


あの大きな、優しい手に――。 








届かないと諦めていたあたしの初恋。


気付いて欲しいと願ったあたしの気持ち。






今日から日記帳の中は、変わっていきそうな予感――…。 








      《完》