隣のお兄ちゃん



「もらってもいい?葵」


「うん。でも、ラッピングが汚い」


「そんなの関係ないよ。ありがとう!ものすごく嬉しいよ!」


と言って、裕くんは大事そうに受け取ってくれた。


カバンに押し込まれていたせいか、少し歪んで、包装紙も所々捲れている。


リボンも剥がれそうだ。


でも、裕くんはそんなの気にする様子は微塵もなかった。


ただただ、「嬉しいよ」って微笑んでくれた。 


そんな裕くんがやっぱり好き!