「でも、やっぱりやめた!今日、言うわ。
俺さぁ、ずっと葵のこと好きだった。
幼稚園の頃も、小学校の頃も、中学校になってからも、ずっとずっと葵が好きだった。
でも、今さら好きって言っても、葵からしたら俺のこと、隣の兄ちゃんくらいしか思ってないだろ?
恥ずかしいけどさ、振られるのが怖くて今まで黙ってたんだ。
でも、俺も、限界が近付いてきて……
勇太たちが、葵のこと可愛いとか言ってるから、あいつらに獲られるんじゃないかと思ってマジで焦ってきて。
それに、中学に入ってからの葵、大人っぽくなったし、めちゃくちゃ綺麗だから。
だから、俺は勝負に出た。
合格したら、気持ち伝えようって!」
半ば、放心状態で裕くんの話を聞いていた。
私は、夢を見てるのかな?
とうとう頭がおかしくなっちゃったのかな?


