「えっ?そうなの?渡せなかったんだぁ。じゃあ、チョコは?」 「うん。この中にあるよ」 と、身体の前にカバンを差し出した。 「それ、どうするつもり?」 「う~ん。まだ考えてない」 これは本当だ。 自分で食べるのもどうかと思うし、誰かにあげるとしたらパパ? でも、パパには試作品をこの前あげたもん。 やっぱり自分で食べるしかないかな。