さぁて、このチョコをいつ、どうやって渡すかが最大の問題だ。 人のことなら、張り切って動けるあたしだけど、 殊更、自分のことになると、てんでダメ。 とりあえず、由美のお目当ての勇太先輩に渡すために 先輩たちの移動教室の時間を見計らって、裕くんを呼び出すことにした。