「うまくいくといいね」


そのあとの言葉が続かなかった。


裕くんには、もちろん高校に合格してもらいたい。


でも、それと引き換えに彼女ができるのは……。


それでも、私は―― 


「裕くんなら大丈夫!きっとうまくいくよ!受験も告白も!!」


なんて、大袈裟なほどに明るい声で言ってしまった。