でも、次の言葉であたしの気持ちは一気に下降していった――。  


「俺たち3年の間で、葵って結構、人気あるんだ!勇太も俊輔も葵のことお気に入りでさ。今度、一緒に遊びたいって言ってたよ!」   


はぁ〜。


そうなんだ。


別に、勇太先輩や俊輔先輩に気に入られてもあんまり嬉しくないよ。


私は、裕くんだけでいいのに――…。


そんなに呆気なく言われちゃうと。


風船のように気持ちが萎んでいく。