そんなある日――


私、ものすごくショックなことがあったの。 


いつもどおり部活を終えて、友達と帰っていたとき――


部活を引退して、早く下校してるはずの裕くんが自転車置き場にまだいたの。 


制服姿の裕くんは、コートを身に付けていなくて、首元にストライプのマフラーを巻いているだけ。


あたしなんて寒さに弱いからコートに手袋にマフラーも巻いて、雪だるまみたいなのに。


裕くんは寒さもものともしない感じ。


こんな時間に下校だから生徒会の仕事でもしていたのかなぁ…と思ったら、その隣には、楽しそうに話す里佳先輩の姿が!!


もう、それを見ただけで胸がドキドキして…。


だって――