[完]ヤクザが愛する女[番外編]

「俺は…女なんて皆同じだって思ってた。


だけど愛夏は違ったんです。」



そう言うと龍司さんは
目を見開いた。


「愛夏もモテるだろうし俺も女には困ってない。だけど愛夏じゃなきゃ満たされないんです。」



俺の言う事を真剣に
聞いてくれている。



「あいつの泣いた顔を思うだけで狂いそうになったり…

馬鹿だって思われてもいい。愛夏じゃなきゃだめなんです。」

「お前………」


龍司さんが何かを
言いかけた瞬間…



「何で……………」



角の傍に驚いた顔をした愛夏が立っていた。