「お前、また私の頭の中を覗いたな!!!」

「さぁ~?どうだろう?」



私は、自分の気持ちがばれている(かもしれない)事にふてくされて、そっぽを向いた。


すると碓氷が後ろから抱きしめてきた。


「からかってごめんね。でも・・・ちゃんと待っているから」


私は碓氷の手に自分の手を重ねた。


そして、こう言った。『必ず言うから・・・』と頬を少し赤く染めながら。




「俺、鮎沢と花見に来れてよかったよ」

「わ、私もだ・・・」

「この桜の木・・凄く大きくて立派だし、桜も満開で綺麗だね」

「そうだな・・・」

「でも、俺はこの桜よりも綺麗な人を知っているよv」



私は、首を傾げて『誰なんだ?』と聞いた。



「今、俺の腕の中にいる人だよv」


『今、俺の腕の中にいる人』って・・・!!!!!


「私の事じゃないか!!!」

「そうだよvだって、本当の事なんだもんv」

「語尾にvマークつけて言うなー!!!!!」







2人の初花見はいろいろありましたが、良い思い出になり、自分の気持ちに気付いた、良い花見だったそうです。