王子様の溺愛カメラマン

二階に行くと空き部屋でエマが布団を用意してくれていた。


ピンとシーツを張ってなかなか手際がよく見える。



「へ~意外。お嬢様はこんなん出来ないのかと思ってた」


俺が感心するとエマは頬を膨らませた。


「お手伝いさんを頼らなくても自分で出来た方が良いってママが教えてくれたの」


「へぇ~」


ぽふっと、エマが作ってくれたシーツの上に座るとふかふかしていた。


布団を敷き終えたエマはせっせと俺のかばんを片付けたりしてくれていた。




それにしてもよく育てられたお嬢さんだな。


俺は布団の上でエマを見つめた。


淡い色のカーディガンを羽織ったその華奢な背中は

男としてちょっとそそられる。