王子様の溺愛カメラマン

リビングにエマの母親と二人になった。






俺がちょっと気まずい感じで突っ立っているとエマの母親は優しく微笑んだ。


「エマをモデルに写真を撮ってくれるんだってね?」


「え?あ、はい」


「ありがとうね、日向くんに撮られるのはあの子の自信にも繋がると思うの」


「え?」


「うんと可愛く撮ってあげてね」






エマの母親はにっこり微笑むとそれ以上は語らなかった。