王子様の溺愛カメラマン

「なに？エマちゃんって超お嬢様なの！？」


亮太のアゴが今にも外れそうだ。



「…みたいだな」


俺だってなんとなくエマが金持ちなのは知っていた。


小学生の頃、毎年行っていたキャンプ地もエマん家の別荘が近くにあったし。


昨夜侵入したエマの家もかなりのお屋敷で侵入をためらったぐらいだ。


だけど…まぁ所詮うちの親の知り合いだしって思っていた。


それがまさか、ここまで絵にかいたようなお嬢様だとは。




てか部外者が勝手にこの中に入っていいのか？


校門横には警備員とかいるし、なんか入った瞬間警報器とか鳴りそうで怖いんですけど。